007.阿佐ケ谷姉妹ののほほんふたり暮らし
エッセイで爆笑したのは初めてです。
親友からYouTube「阿佐ケ谷姉妹のモーニングルーティン」という動画を教えてもらったのが阿佐ケ谷姉妹に興味を持ったきっかけです。
みほさんとエリコさんの交代制でエッセイは進んでいく(連載をまとめたものです)。
おふたりの関係性や、ご近所さん、仕事の話など様々な話が展開していくのですが、どこを切り取っても「阿佐ケ谷姉妹」がいます。それはエッセイとしては当たり前なのですが、裏も表もなくそのまま「阿佐ケ谷姉妹」がいるって、すごいことだなぁと思いました。
人には誰でも、いろんな面があり、素の自分と仮面をかぶった自分がいます。やりたいことをやっているから、こうなれるのか。はたまた私もこうやって見えているのか、私にはわからないけど、「いいなぁ」と思いました。
エッセイの間に、短編小説も収録されていて、みほさんの書く「3月のハシビロコウ」がとても気に入りました。ゼリーバンバンって店の名前も好きだし、なにより軽快な脳内ツッコミが笑いを誘います。(脳内ってところがツボ)
お互いの目線から紡がれる相方の所作や発言などがいちいち面白い。血縁関係のない女性ふたりが共同生活をして、気を使ったり、距離を置いたり、安心したり、という何気ないものが「いいなぁ」と私の気持ちを明るくさせました。
あーーー、笑った。
こんなに笑ったエッセイは初めてです。